契約更改の仕事人、鈴木本部長。


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ここ数年である意味負け癖がついてしまったカープですが、
コアなファンにとってはオフシーズン前半もドラフトとは別に
大変楽しみにしている行事があります。それは


契約更改。


広島カープの契約更改は他球団よりいつも比較的速くスタートします。
今年は特に早くスタートしました。選手達には少し気の毒ですが、
カープの契約更改は他球団より10倍くらい面白いです。


それは我らがカープに燦然と輝く鈴木清明球団本部長その人がいるからである。


彼の査定は辛い。とにかく辛い。
他球団各選手の年俸の高騰、保留が続く中、カープの保留した選手たちを
情け容赦なくばっさばっさと毎年斬りさばいた挙げ句に、
放つ言葉が『やって当たり前』


その三国無双でいう呂布レベルの手腕に他球団ファンからも
「鈴木本部長をレンタルさせてくれ」と冗談が出る始末。



さて、今年2006年。そんな我らがカープに一大事が発生。
そう黒田のFA宣言問題です。
鈴木本部長は黒田の慰留に全力を注ぐため広島に残り、平行で行われている
キャンプ中で宮崎にいる選手達との契約交渉には参加してませんでした。
その隙をつき、ここに『2006宮崎の乱』が起ころうとしていた!!

中継ぎの乱

今年は例年に比べて広島中継ぎ陣の頑張りは非常に目立ちました。
しかしながら、1年通して安定した結果を残せたのは蓋を開けてみると
広池投手くらい。そんな状況下、前半は神懸かり的なリリーフをしていた
横山、林、途中から踏ん張った長谷川の3投手が立ち上がりました。


「中継ぎの評価をもっと高めてほしい」。


そこに今年は出れば打たれてた気がするベテラン高橋投手が加わり、
口々に中継ぎへの再評価を謳ったのです。
4人は各々の査定を保留しました。

他球団選手の乱

今年はトレードにて西武から青木投手。巨人から山田選手を獲得しました。
彼らも広島の査定に不満を漏らします。…というか以前の物差しと
目盛りが違うということを知らないのですから仕方ないのかもしれません。
青木選手は8試合で防御率0という良い成績ではありましたが、とにかくこの2人も保留。





鈴木本部長、いざ出陣。

そんな中、黒田の残留が確定。
ついに本部長が部下が苦戦していた宮崎に本腰を入れることになります。
以下はリンク先からのコピペ+α。

10月28日 佐竹 保留 
10月29日 山崎 岡上 保留
10月30日 林 長谷川 横山 保留 この日の中継ぎ陣全員が保留。
     「中継ぎの評価を見直して欲しい」と口をそろえる
10月31日 青木 保留 西武から移籍 8試合防御率0.00で堂々の保留
11月01日 倉 保留
11月03日 山田 保留 巨人から移籍 過去最高の成績で自信満々の保留
中継ぎ陣の最年長、高橋建が「自分のことより、中継ぎ全体の評価を見直してもらう」と発言。
広島中継ぎの乱、拡大の情勢を見せる。

11月06日 黒田陥落。鈴木本部長宮崎へ

11月08日 中継ぎのリーダー格、高橋建 現状維持にて一日で落城
11月10日 青木 -23%で落城
11月11日 山田 前回提示より-8%で落城
         中継ぎ保留連合の1人林 落城 
11月16日 岡上、粘るも-19%、落城
11月27日 中継ぎ保留連合3人目横山 落城
11月30日 倉 落城 保留の分来期にプレッシャーかかる


宮崎入城後、ここまでの鈴木本部長、保留者0の無敗

http://www.sponichi.co.jp/baseball/npb/2007/kokai/carp.html
ここまでのカープの契約更改状況。


まさに敏腕。まさに剛腕。

なんか、ここまであっさりだと

鈴「何で俺いないときに保留したのよ」

選「いや、なんとなく勢いで…すいません。ホントすいません」

とかになっちゃってるんじゃと勘ぐってしまいます…w


…いや、もちろんこの人がいるからこそカープはいろんな意味で健全なんですけどね。
ケチつけられないくらい活躍してるしてる選手には公平にガツンと大幅UPされてますし*1
決死で自ら減俸を申し出たりした選手が次期に活躍してればそれなりに評価されて
いたりもしたはずです。



さて、これ以降は主力メンバーの契約更改が待っています。
まぁもうなんかごねるだけリスクが高い気がしてなりませんし
これ以降の選手はごねそうな人いなさそうですけど、
ともかく双方を応援しつつ見守りたいと思います。

*1:まぁ大幅の「幅」が他球団と違いすぎるのがあれですけど…