アニメとアニメタイアップ曲。

…ほんとは職種とかその辺りのすごい簡単なところから入りたかったんですが、
最近お知り合いになった「本に埋もれる日々」の義契氏がちょいと興味引くネタを書いていたので今書いてるのを先延ばしにして、それについて書いてみます。
とりあえずどうして最近タイアップが多いのかっていうひとつの答えです。


まず、G氏が書いていたタイアップ曲のリストをここでも書いてみましょう。
(ついでになんのタイアップか書いてみます)

はい、大変に良い例を出して頂きました。例外があったらやりにくいなーと思ってましたが。実はこの6曲には共通点があります。


それは配給会社なんです。上のヤツ全部ソニーミュージック


http://www.sonymusic.co.jp/
↑アーティストリストで探してみてください。


ここ数年ソニーミュージックさんはアニメのタイアップに力をかなり注いでいます。
戦略として

  1. いわゆるアニメ層*1の展開と確保
  2. 逆に通常層*2のアニメへの流入
  3. 新人アーティストへのタイアップによる広告効果

1,2は基本的にアニメ層と通常層は相反する者であり、どちらの層にも属しているという人よりはどちらかに属している人のほうが多いのでは、という予測からでしょう。お互いの層に属する人を相反する層に興味を向かせることで相乗効果を期待すると予測されます。3に関しては人気のあるタイアップにすることである程度の購入層を確保するというのが目的でしょう。



こういう今の背景にはまず数年前に比べてCDの全体的な売り上げが下がってきたということがあります。今の時勢、サウンドトラックも出してもほとんど売れない傾向にあるそうです。ほとんど赤。最近出して黒になるのは菅野よう子さん位なもので(ただ、菅野さんのCDは制作費がすごいらしいですが)。


そこに出てきたのは有名アーティストによるOP,EDのタイアップ。
ソニーミュージックは1年以上の作品で1クール(12,13話)ごとにOP,EDの両テーマを変えるという戦略でいってます。
この戦略は大当たり。ソニーさんはウハウハです。


それに該当するアニメをあげてみます。

等々。まぁ既にこれだけでも誰の目から見ても(゚Д゚)ウマーなのは分かると思います。
いずれもOP,ED集めたソングコレクションはバカ売れ。鋼に関してはアルバムでオリコン一位とる始末。



ここからはMonの予想なのですが、多分この流れの始まりはるろうに剣心だと思います。
1期目のOPはJUDY AND MARY、EDはTHE YELLOW MONKEYだったわけですが、
(てか今気づいたら両グループとも解散しちゃってるよ_l ̄l○lll)
これが大当たり。続く曲、曲が立て続けに売れまくり、時間帯が変わってオリジナル作品になって人気が下がっても剣心のテーマ曲は不思議と当たるという妙な事が起こっておりました。


G氏のホームページのコメント欄に

『アニソンって言うな。タイアップと呼べ。』

って書いてましたが、確かに今日の流れから言うとアニソンとアニメタイアップってちょっと違うものになって来た感ってありますね。それは一緒にするな!っていう意味ではなく普通にどんな曲もアニメの曲として使われるようになったって事なんだと思います。アニソンは専用って感じしますからね。それはそれで好きですが。
これは今後業界のことを語っていけば判ってくれる方も多いのではと思います。



ただひとつ業界側から言うと1クールごとのOP、ED変更は


死にます。マジで。



*ちなみにMonはソニーミュージックの回し者ではありませんのであしからず。
  昔から私はビクター∩(゚∀゚∩)ageな人間ですから。

↑ここではどこの会社にいるってのは明かすつもりはないので(何となく分かりそうな気もするけど)、知ってる方、そこは避けて突っ込んでいただけると嬉しいです。

*1:ここでは一応普段アニメを見る人としてください

*2:意識しては普段アニメを見ていない人