『萌え自体』ではなく『萌え手法だけしか』描けないのなら問題なのでは。
萌え絵は何故差別されるのか(がんつく。blogさんより)
http://blog.gantuku.main.jp/?eid=292257
を読みつつ思ったことをまとまらないままつらつらと。
萌え絵って世間で差別されてるんですか?(初っ端から台無し
萌え系のマンガはその部分ばっか強調してて内容がないとか、そうでもないとか
その辺り語り出すとカオス化するのは目に見えてるので、
自分は巧い下手方向、というか技術方面へ暴走していきたいと思います(ぇ
何か「萌え絵描きとそのファンは死んだ方がいい」まとめで書いたことを
繰り返す感じになっちゃうんですが、萌え絵自体、手法としては全然OKなんです。
んでもってそういった絵が売れてるのは確かに時代の流れだからなんでしょう。
絵的にキモイとか引くとかは結局は個人的な好みとまとめるしかないのかも。
しかし萌え絵の定義って難しいですよね。
自分もスレ内にもあるように極力パーツを記号化し、線を減らしつつ
可愛く簡略化できたもの(受けが良かったもの)と勝手に思ってます。
そういうわけで、そんなに高い技術がなくても受けるコツを見つければ
割とお手軽に、はた目よく描けちゃうんだと思うのです。
(そんなこと言いつつMonは全く描けませんが)
実際はそこまで多くの職人の方々が様々な試行錯誤を繰り返してたどり着いたのであり、
そういった意味では非常に洗練された手法、技法でしょう。
ようするに言いたいのは萌え絵って数学の微分で言うところの
Y=X^2 Y'=2X
…という単純な公式みたいなもんで、
ホントは平均変化率とか微分係数とか導関数とかわやわやと計算をして
この答えに辿りつくんだけど、昔の人たちがめどいんでこんな公式を作ってくれた。
だけれどこの微分の公式だけで微分出来てもダメでしょうと。
便利ですから使うのは大いに結構ですが、そのわやわやとした
中身を理解した上で使わないと先のレベルには行けないよ、と。
キャラデの方がアニメのキャラ設定を描くときに、
他の作画さんが似せれるように線を減らしながらクリンナップするように、
萌え絵も本来は情報の多い状態から出来るだけ少なくして出来たはずなのに、
そこをはしょって元々少量の情報のものばかり描くのではスキルは上がらないと思います。
そうして情報の少ない簡略的、記号的な絵の方向ばかりに傾倒し続けると、
終いには大きい記号、例えば服飾などでしかキャラの描き分けが
出来ない、いわゆる『個性がない』ものになるかもしれない。
そういった絵しか描けない人が今の業界の流れから
今後多数出てきてしまう、しかも流れとは言え、それらが騒がれ売れていくことで
多数の絵を見る人々の『見る目』をも奪っていってしまうのでは?
という点でMonは今の萌えに流れがちな業界については非常に危ぶんでいます。
描く方は『描き分け』ることが出来ない、見る方も『見分ける』ことが出来なくなる…
大きな話になっちゃいましたが、それは非常に危険なことではないでしょうか?
やっぱり巧くまとまりません。けど、こんな事を言いながら
絵の技巧とかそんなことには目もくれずに完全に開き直りピンポイント狙いで
突貫してきてる(であろう)「みなみけ」や「苺ましまろ」とか自分は大好きですw
…ほら、なんだかんだ言って結局最後は好みなんじゃん。