風待ちジェット/スピカ

風待ちジェット

風待ちジェット

当然買ってます。
発売日前日に届いていたのに私がその前後三日ほど家に帰れなくてね、ええ。
15日にゲット、何やら聞き込んでおりました。


ではレビューいってみます。



今回は鈴木祥子さん提供曲。
結構前からサビの部分だけは流れてて、個人的にしっくり来てなかったんですが、
それを補って余りある(つかそれのおかげか?)サビまでのメロディの流れが
まとまっててきれいです。テンポよく弾かれるピアノのバッキングは気持ちがよいよい
(この辺りはやっぱり鈴木さんだよなぁと思ってしまう)。
前述したしっくり来てなかったのは何度も歌詞を反復してるところが
ちょいと浅いかなぁ?と思ってしまってた点だったのですけど、
ゆったりテンポでこういうさびへの持っていきかたを聞いて納得。

真綾さんも自身歌詞という事からか、のびのびと歌ってるなーと言うのが印象。
昔の彼女だったらまずこういう歌は歌えなかったよな、とも。


うん、全然悪くないと言うかむしろよいと思います。
今回も歌いやすい感じで受けはいいのではないですかね。








でも。


それでもですよ。


どうしても比べちゃうんですよね。悲しいですけど。



坂本真綾がただ者ではないと感じたのは実は買い始めてからちょっと後で、
3枚目のアルバムのLUSYの時だったりします。

Lucy(ルーシー)

Lucy(ルーシー)



初めて聴いたとき、まず1曲目のインストを聴いて、2曲目のマメシバを飛ばして*1
3曲目「ストロボの空」のイントロ伴奏無しでのいきなり歌詞

長くて狭いトンネルを抜けて すぐの眩しさに似ているよ

それだけの歌詞、バックもアコギオンリーなのに頭が真っ白になったのを今でも忘れられないのです。
その歌詞だけで自転車に乗った自分が真っ暗なトンネルの中から一気に出口へ向かって飛び出して
真っ白に飛んだ世界から海の見える山道の続きが見えたんですよ(すげー勝手妄想)。


それが見えた瞬間ぐあー、やられたと。
その時―朝だったんですけど、その時の気候とか部屋の様子とか風の匂いとか
布団を干してた記憶とか全部ひっくるめてイメージとして形になってしまったくらいで。



…そんなこんなであの時の衝撃をやっぱり彼女の曲には毎回期待してしまうんですよね、どうしても。
それが実際出来る方でもありますから。


やっぱりそれは菅野だったからなのかなぁ、という考えを浮かべては消しつつ
浮かんでは見なかったことにして次の真綾さんの曲に期待し続ける今日この頃でありました。


多分サントラのゲストくらいでしかもう菅野曲に関わらないのではないかなぁと
妙な確信を持って過ごしてもいるわけですけれど。

*1:シングルだったため後で良いかと