容疑者 室井慎次

映画に行くにも今やだるいと腰が重重なのが軽い鬱ですが。
ともかく服も買いたかったのでのそのそと起きて新宿へ。


で、観てきました。踊るレジェンド第2弾。
第1弾、真下の監督は本家の本広さんだったので、よくよく考えたらこのスパンだと
室井のほうの監督ってだだかぶりだから無理じゃんと気が付いたのが実はつい最近(遅


なら監督誰よ、と思ったら脚本の君塚良一さんだったのにびっくり*1
大好きな脚本家さんですし、これは観にいかないとなー半面、
ちょっとどうなんだろというおっかなさも。




さて、レビューですが(ネタばれ有り部分以降は「続きを見る」で)。
良い悪い別として踊るじゃないよなーってのが第一印象でしょうか。

Mon的な踊る〜のポイントってあまり実写で見られない
アニメアニメしたカメラワークなんですよね。
実写のドラマなのに俯瞰からぐーっと周り込みつつ寄ってくるとか
メリハリの出し方とかがものすごくアニメチック(本広監督が多分に影響を受けてるかと)。
実際実写でやるとかなりわたわたとめまぐるしいんだけど、
逆に湾岸署の普段の忙しさとかはものすごく雰囲気が出ているし、
モブキャラのこっそりした動きが楽しいし、
なので静まり返ったときとかの切り替わりのメリハリは抜群。


いつもの踊る〜を「動」とするなら完全に今回は「静」。
そこが決定的だったので、なーんか違うよな、と。
例えるなら真下がパトレイバーMovie1で室井が2な感じ(これで分かる人少なそう)。
ただ、ストーリー的にはそういう雰囲気でよかったとは思いました。




んで、そのストーリーですが。
踊る〜と言うよりは動監督の脚本のドラマ、「TEAM」に近かった感じでしょうか。
君塚さんの脚本本領発揮といったところ。基本はずっとシリアス。
どこかやるせなさと言うか苛立ちが残ったまま終了というテイストが強く出てる。


笑いどころの質は相変わらずですが、それでも量は真下に比べてもぐっと少ない。
そのひとつに話の流れ的にある程度、皆面会を済ませてるはずなのに居留所移動の
直後に誰かから面会が。誰かと思ったらおなじみスリーアミーゴズで
そこで3人並んで室井と対面してるだけで館内クスクス。
…というか、出るだけで笑いが取れるキャラクターが出来てるのがすごいよなぁ。


そして去るときに袴田刑事課長が一言。
(これはこういう台詞があると言うのは前情報であったが)


『和久さんも、心配してますよ』

。・゜・(ノД`)・゜・。ワクサン… 


しっかり締めてました。


まぁ話自体は予想は難しく、見ごたえはあると思います。




…そんな感じですかね?これ以上言うとひどいネタばれが起こってしまいそうですし。
全体的には踊る〜らしくは無いので賛否両論起こってそうですね。
ただ、味付け、料理法が違うだけで素材自体は変わってないと思うんですが。
こういうのもありだとは思います、個人的には。是非観にいってやるせなくなってほしい。
…ただ、これかなり次回作がある(というかあってほしい)終わり方ですな。




最後に。

『MUROI』*2のアコギVerの強引さにポップコーン噴いた。

*1:偶然見た室井の特集にて君塚さんが指揮をとってたっぽかったのに全く気づかなかったおばかさん

*2:サウンドトラック参照