どうしてこんなに少ない予算でANIMEは作られているのですか(Ask Johnふぁんくらぶ)

Ask Johnふぁんくらぶについてはこちら参照で。
非常に興味深いのでアンテナに入れることにする。


残念ながらまったくもってその通りなんだよな。
日本のアニメ業界で言えば本当にアニメが好きな人たちによってアニメは出来てる
そう言わざるを得ない。


よく言われるのがアニメーターの賃金は安い。それは当たり。
基礎知識としてアニメーターに支払われるお金というのはどこも共通して
動画単価いくらとか原画単価いくらとか。つまりどのくらいの数がこなせるかな歩合制。
会社等によってかなり単価が違うのでキチンとした能力給とは言えないと思われる。

ワシらの様な制作進行は社員、もしくは契約社員*1として固定給だったりするが、
アニメーターが固定給なのは東映(確か)やジブリくらいではないだろうか。
結局

元々アニメーターきつい

昔より作画のレベル上がるが単価レートあまり上がってない

月々の上げる作画枚数減る=給料下がる

更にアニメーターきつい

辞める人増える=人材不足

しかし実はアニメの需要は年々増えている(本数は増える)

なのに制作費は相変わらず増えず(広告費など出す所は多くない?)

制作サイドも単価を上げることが出来ない

アニメーターきつい

こんな悪循環スパイラル




こういう状況をどう打開するか。
やはりMon個人もこのQ&Aにあるとおりだと思います。

ここ米国においてもANIMEは商品ではあってもアートではないというイメージを当のANIMEファンたちが増幅させているように思えます。わが国のファンたちはANIMEはお金が掛かるとこぼしながら、もっと安く商品が手に入る方法を捜し求めているようですが、それは結局ANIMEというアートを味わい支えようという意欲に欠ける行為と言わざるを得ません。正規のDVDや商品を購入することこそANIMEの作り手に自分の気持ちを伝える唯一の商業的手段だというのに。

ファンレターを送ったりファンサイトを立ち上げたりすることも結構なのですが、これは具体的にお金が動くわけではありません。安いDVDや関連商品を欲しがったり、さらに実際に海賊版に手を出したりするファンたちのなかにはこう言って正当化するひともいます。わが国での売上のうち実際に日本の現場の人たちのもとに届くのはゼロか、あってもほんのわずかなお金でしかない、と。

かなり遠回しで時間がかかる改革だと思いますが、
もちろんアニメだけではないですが、DVDを買うという価値観を変えないといけない。
買うという行為は『手に入れる』と同時にそれを創っている団体への『投資』だという価値観に。



ホントは人材不足からの中韓への技術の流出とかの問題もありありなんですが
それはまた次の機会にします…
 。・゚・(ノД`)・゚・。

参考文献
日本のアニメ制作現場の窮状 その6 
日本のアニメ制作現場の窮状 その7

いずれもネット版 アニメレポートより。

   

*1:おそらくきついなどの理由、将来フリーになると言った退職率が高いためと思われる